家庭の節約術

エアコンの室外機に日よけをつけて電気代を軽減したい!

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エアコンの室外機に日よけをつけて電気代を軽減したい!

エアコンは必須、でも電気代は安く抑えたい

酷暑、猛暑と言われる日本の夏は本当に厳しいですね。昼間はもちろん、夜間もエアコンを稼働させないと暑くて眠れないという人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、エアコンで涼しさを手に入れつつも気になるのは電気代。夏場にエアコンをフル稼働させると、請求書を見て目を回すことになりかねません。少しでも電気代を安くエアコンを使えないかと考えますよね。実はいくつかの裏技を使うと、消費電力を少なくエアコンを使うことができます。

その裏技の一つが室外機の使い方

室外機周りの温度を下げろ!

エアコンは室内にある本体と室外にある室外機の二つで一つの働きをしています。室内にある本体から空気を吸い込み、室外機から外へ排気しているのです。この時に室外機の周りの温度が高くなっていると、室外機が熱を排出しにくくなり、多くの電力を消費してしまいます。特に夏場は太陽からの直射日光や、周囲からの照り返しで室外機周りの温度が高くなりやすいのです。そこで、室外機の周りが涼しくなるように工夫をすると、室外機は熱を上手に排気しやすくなり、結果として電力の消費が少なくなるというわけです。
家の北側の一日中日陰になっている場所に室外機を置いているのであれば日よけを付けるメリットはありませんが、東や南、西日がきつい西側など、室外機に直射日光があたるのであれば日よけをつけて電力の消費を少なくしましょう。

例えばこんな方法で

室外機周りの温度を下げるためには、室外機の周りにモノを置かないようにして風通しを良くしたり、1メートルほど離れた場所に植木を植えて影を作ってあげるというような方法があります。また、夕方涼しくなってからの時間に打ち水をするのも効果的です。
さらに忘れてはならないのが、「常に日陰になる環境をつくること」。「日陰」があるだけで温度はぐっと下がります。室外機が常に日陰になるように日よけを作ってあげると室外機周りの温度が下がり、省エネ効果が高まります。

日なたと日陰の温度の差

日なたと日陰ではどれくらいの温度差があるのでしょうか。静岡県で5月に計測した記録があります。

10時の地面の温度 日なた 29℃ 日陰 21
10時の地表の気温 日なた 27℃ 日陰 23
14時の地面の温度 日なた 34℃ 日陰 21
14時の地表の気温 日なた 34℃ 日陰 25
上記の記録は小学校の校舎の周りということなので、室外機に日よけを付けただけのときの温度差はこれよりも小さいことが予想されます。それでも日陰でしっかり日差しをガードすれば、室外機周りの地面やコンクリートの温度も上がりにくくなるため、直射日光が当たり続けるよりも涼しい状態がキープしやすくなりますね。
参照:小学校理科 観察・実験集 日なたと日陰 日なたと日陰の違いを調べよう

日よけの省エネ効果

エアコンの室外機の周りに日よけを付けると、実際どれくらいの省エネになるのでしょうか。
大阪市中央卸売市場では、屋上にある室外機に日よけをつけています。ビルの屋上ですから直射日光がよく当たり、なおかつアスファルトの照り返しも激しい場所です。8月上旬から室外機に日よけをつけたところ、電力使用料が約5%削減したという効果が出ています。当然ながら使っているエアコンの量や設定温度など、家庭とはくらべものにならない規模ですが、確実に効果があることが分かります。
自宅の室外機にも日よけを設置したくなりますよね。

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