家庭にオススメな電気

【徹底検証】大阪ガスの電気で本当に4人家族がお得になる?

この記事は約9分で読めます。

5,884 views

【徹底検証】大阪ガスの電気で本当に4人家族がお得になる?

近畿地方を中心にガスを供給する大阪ガスが、2016年4月より電気の販売もスタート。

発表されている電気プランは、4人家族など電気をよく使うご家庭ですと1年でおよそ7,000円も安くなります。 なぜなら、大阪ガスの電気プランは使えば使うほど電気代が安くなるプランだから。
さらに、ガスとのセット割や2年契約割引で2倍、3倍おトクになる大阪ガスのメリット・デメリットを解説します。

大阪ガスが発表した2つのプラン

2016年4月から始まった電力自由化で、大阪ガスが発表したプランは以下の2つです。

・ベースプランA(ほとんどの家庭向け)

・家庭用ガス発電プラン

※このほか、法人向けのベースプランBがあります。

「家庭用ガス発電プラン」はエネファームなどを利用しているご家庭向けのプランとなっていますので、多くのご家庭で使えるプランは「ベースプランA」のみということになります。
そこで今回は「ベースプランA」のメリットや詳細を関西電力の電気プランと比較しながら見ていきましょう。

大阪ガスの電力供給エリアはどこ?

大阪ガスの電気を使えるのは、大阪ガスのガス供給エリアにお住みの方。現在関西電力の電気を使っている皆さんがそのまま対象となっています。

【エリア詳細】
京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県(赤穂市福浦を除く)、奈良県、和歌山県、福井県(三方郡美浜町以西)、三重県(熊野市、南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町)、岐阜県(不破郡関ケ原町の一部)

ベースプランAでトクする3つのポイント
3tu

近畿地方全域で使うことのできる大阪ガスの電気。ここからは、ベースプランAで電気代をおトクにする3つのポイントをご紹介します。

ポイント①使えば使うほど安い!

大阪ガスのベースプランA最大の特徴は電力量料金(1kWhごとに発生する電気代)が関西電力よりも安いこと。
電力量料金は通常、使えば使うほどその単価も高くなっていきます。関西電力はその上がり方が特に大きいため、電気代が高くなりがちでした。
しかし大阪ガスは、電力量料金の値上げが少ないため、全体として電気代を安く出来るのです。

だから、ファミリーだとおトク!

ベースプランAの料金単価でシミュレーションを重ねた結果、300kWhを越えると、何kWh使っても関西電力より安くなることが分かりました。
4人家族の1ヶ月の平均的な電気使用量は約400kWhのため、はじめにもありましたように、4人家族の電気代が確実におトクになるというわけです。

ポイント②〈ガス×電気〉でダブルでおトク!

ベースプランAはガスと電気のセット契約にすると、毎月の電気代がさらに1%引きとなります。
関西電力ユーザーのほとんどが、大阪ガスのガスを利用しています。そのためほぼ全世帯が無条件に1%引きとなると言え、関西電力から大阪ガスへ乗り換えると2倍おトクになるということが分かりました。

ポイント③2年契約で最大3%引き

大阪ガスは電気プランを2年契約で申し込むとさらに電気代が2%引きになる長期2年割引という割引も用意。これは携帯電話の契約と同じようなものだと考えると分かりやすいかと思います。
セット割と長期2年割を合わせて使うと、毎月の電気料金がなんと3%引きに!
3%と言われてもピンとこないかと思いますが、塵も積もればなんとやら。4人家族の電気代ですと1年で5,000円~10,000円もの差が生まれることになります。

ただし、解約金に注意

たいへんおトクな長期2年割引ですが、契約期間内に解約すると解約金として2,000円かかります。

ガスセットのみの利用の場合や大阪ガスの供給エリア外への転居の場合は発生しませんが、くれぐれも、おためし感覚で申し込みをしてしまわないよう注意が必要です。

ベースプランは具体的にいくら安くなる?
kakeibo

電気を300kWh以上使うとお得になることは分かりましたが、最も気になるのはやはり「いくら安くなるのか」。

そこで、ここからは本サイトを監修するコンサルタントがシミュレーションした結果を表にしてみました。
(全てのシミュレーションにおいてセット割、長期2年割を合わせて使った場合のおトク額を試算しております。あらかじめご了承ください)

世帯人数 使用電力量 関西電力 大阪ガス 年間のおトク額
1~2人暮らし 150kWh 3,877円 3,649円 関西電力の方おトク
3人暮らし 300kWh 7,642円 8,037円 5,240円
4人暮らし 400kWh 10,804円 11,369円 6,740円

1~2人暮らしの場合

大阪ガスの電気プランは、電気使用量の少ない方には残念ながらメリットがありません。ベースプランAは、基本料金だけは関西電力よりも高いからです。
これはベースプランAに限らないのですが、電気を多く使うとおトクになる電気プランは、あまり使わない方にとっては損になるケースが多いようです。

3人暮らしの場合

300kWh以上使うとおトクになる、という大阪ガスのボーダーラインにいるのはおそらく3人暮らし世帯ではないでしょうか。
4人暮らしと比較するとおトク額は小さくなってしまいますが、関西電力よりも確実に電気代が安くなるのでオススメです。

4人暮らし以上の場合

便宜上4人暮らしとしていますが、毎月の電気代が1万円を越える世帯ですと年間のおトク額もぐっと増えてきます。
「2年縛り」という期間で縛られた契約には不安がある方も少なくないかと思いますが、関西電力の電気料金値下げが見えない今、大阪ガスへの切り替えは家計を助ける一助となるかもしれません。

Q.大阪ガスの電気って大丈夫?

「これまで電気を売っていなかった会社の電気って大丈夫?」と不安の方もいるかと思いますが、結論から言いますと大丈夫です。

2016年の家庭向け電力小売り自由化に伴い電力事業へ参入した大阪ガスですが、実は関連会社エネットがすでに特高・高圧分野(法人向けの電力事業)において既に2,000件以上の電気を販売しています。
さらに、販売開始から15年で年間20億kWhを越える販売実績を持っているすごい新電力なのです。
すでに国内・国外で発電事業を進める大阪ガスグループは、火力・風力・太陽光それぞれの発電所を所有し、CO2排出係数(1kWhあたりのCO2排出量)への意識も高い会社。
電源量、販売実績ともに安定を誇っているので、大阪ガスへ切り替えてもまず問題はないと言えるのです。

Q.マンション・アパートでの契約は?

マンションやアパートにお住まいでも関西電力から大阪ガスへ切り替えることは出来ます。
これは大阪ガスに限らずすべての電力事業会社に言えることなのですが、お住まいの建物全体で契約している場合には個別に契約を切り替えることが出来ませんので、個々で確かめなければなりません。

エネファーム・エコウィルユーザーの方は

ここまで「ベースプランA」の特徴やおトクになる使い方を見てきましたが、最後にエネファーム・エコウィルユーザー向けのプランである「家庭用ガス発電プラン」について簡単にご紹介します。

エネファーム・エコウィルって何?

エネファームとは、クリーンエネルギーである「天然ガス」に含まれる水素と空気中の酸素を化学反応させて家でエネルギーを創ることが出来る家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのことを指します。
ガスを原料として電気を発電するのでガスの使用量が増えてしまうのですが、一般的なガス料金プランとは別の料金プランが適用され、トータルで見た時の光熱費を削減することが出来ます。

一方エコウィルは、ガスエンジンで発電し、その時出るネルで給湯・暖房も出来るコージェネレーションシステムのことを指します。
大阪ガスの「家庭用ガス発電プラン」は大阪ガス製のエネファーム・エコウィルを利用している方のほか、他社製ユーザーであってもLPガス・保守点検の契約を大阪ガスと結ぶことで使うことが出来ますので、関西エリアでエネファーム・エコウィルを使っているなら絶対メリットのあるプランと言えます。

ただし、オプション割がつかない!

家庭用ガス発電プランでは、「ベースプランA」のオプションとしてご紹介した長期2年割・ガスセット割は適用されません。

エネファーム・エコウィルは1年単位で契約をやめるものではないですし、ガスで電気を作っているので当然と言えば当然なのですが、これらの代替となるようなオプションもありませんので、注意が必要です。

4月時点での申し込みは8割越え

電力自由化が解禁した4月に関西電力を離脱した世帯は16万世帯でした。大阪ガスの申し込みは12万5千件と、関西電力を離れた家庭の8割が大阪ガスへ切り替えたということになります。

高浜原発の稼働停止により電気代の値下げが難しくなった関西電力と、初年度の目標件数は20万件としているので、まずまずの滑り出しと言えます。

大阪ガスとガス契約をしている家庭への訪問をし電気申し込み拡大を図るほか、大阪ガスのサービスショップで申し込みを受け付けています。
同社の公式サイトでも電気代のシミュレーションをすることが出来るので、まずはスマホで見てみてもいいかもしれません。

Q.ドコモとの提携はどうなった?

「NTTドコモの通信サービスと大阪ガスの電力小売り事業のセット販売」というニュースが電力自由化の解禁前に一部で出回りました。
関西電力よりも5%ほど安い電力供給をするというリリースでしたが、NTTドコモは解禁後の4月時点で「提携に関する決定はない」とコメント。au、softbankに続く電気事業への参入はまだ時間がかかりそうです。

まとめ

大阪ガスが発表した電力料金プランのうち、主にベースプランAにフォーカスして解説してきました。最後にもう一度、大事なポイントを確認しておきましょう。

・電気を多く使う家庭の電気代が安くなる!

・オプションのガスセット割、長期2年割を使うとよりおトク!

・お得になるのは300kWh以上使うご家庭

1人暮らし、2人暮らしの方には残念ながら特筆すべきメリットはありませんが、電気を多く使う子持ちのご家庭などにはとっても嬉しいプランとなっています。

あなたにオススメ

  • HTBエナジー・たのしいでんき(北海道かにプラン)の評判・口コミ

    HTBエナジー・たのしいでんき(北海道かにプラン)の評判・口コミ

    「一律5%OFF」というスタンダードなプランだけ見ていると、HTBエナジーの電力プランは見過ごしてしまうかもしれません。しかしHTBエナジー...

    1,251 views

  • 【完全版】auでんきで本当に全auユーザーがお得になるのか?

    【完全版】auでんきで本当に全auユーザーがお得になるのか?

    携帯電話大手のKDDIが、沖縄を除くすべての地域で使える新電力・「auでんき」を発表しました。 実はこのauでんき、auの携帯・スマホをお持ちの...

    2,683 views

  • 【ヤマダのでんき】ヤマダ電機が電力自由化のワケとは?

    【ヤマダのでんき】ヤマダ電機が電力自由化のワケとは?

    家電販売を主とするヤマダ電機が、2016年6月15日より電力自由化に参戦! 5月23日より申し込みが可能になる、電気屋さんの新電力について解説い...

    1,581 views

  • スマ電に気になる疑問をぶつけてみた

    スマ電に気になる疑問をぶつけてみた

    最近メディアでも話題の「スーパーで買える電気」、スマ電。でも実際のところ、スーパーで電気が買えるってどういうことなんだろう? そんなわけ...

    1,660 views

  • 【TOKAIでんき】東京電力と提携、セット割&ポイントサービスをもって首都圏へ参戦

    【TOKAIでんき】東京電力と提携、セット割&ポイントサービスをもって首都圏へ参戦

    東海地方でLPガスの販売事業を行うTOKAIが、TEPCO(東京電力)と業務提携。2016年4月より家庭向け電力自由化に参戦し、事業をさらに広げていきます...

    1,413 views