家庭にオススメな電気
【完全版】auでんきで本当に全auユーザーがお得になるのか?
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携帯電話大手のKDDIが、沖縄を除くすべての地域で使える新電力・「auでんき」を発表しました。
実はこのauでんき、auの携帯・スマホをお持ちのすべての方の電気代が最大5%安くなる、超おトクな電気なのです!
なぜなら、もとの電気代がいくらであっても必ずキャッシュバックがなされるからです。
今回はauでんきの特徴やメリットについて見ていきましょう。
もくじ
大手電力会社とほぼ一緒?「でんきMプラン」
KDDIが発表した「auでんき」の電気プランは以下の2つになります。
・でんきMプラン・・・家庭向けのプラン(従量電灯B相当)
・でんきLプラン・・・企業・法人向けのプラン(従量電灯C相当)
これから見ていくのはこのうち家庭向けのプランである「でんきMプラン」なのですが、なんとこの新プラン、電気代は大手電力会社より0.1円しか安くなっていません。
料金単価比較表
料金単価(税込) | 単位 | 東京電力従量電灯B | auでんき | |
基本料金 | 同額のため略 | |||
電力量料金 |
~120kWh | 1kWh | 19.52円 | 19.51円 |
120~300kWh |
26.00円 | 25.99円 | ||
300kWh~ | 30.02円 | 30.01円 |
つまり、電気代自体はほとんどおトクではないといえます。
電気代が安くないのにおトクな電気とは、どういうことなのでしょうか・・・?
携帯電話と一緒に使うことで、全員一気にお得!
実はauでんきは、携帯・スマホと電気をセットで使うと、毎月の電気代に応じてキャッシュバックが発生する「auでんきセット割」を使うことでおトクになる仕組みを取っています!
これはauから発売されている以下のうち1つ以上を利用している方のみが対象となります。
・スマホ
・ガラケー
・4G LTEタブレット
・4G LTE対応PC
・Wi-Fiルーター
同居の家族がau製品を使っている場合も対象となる(電気の契約者はauユーザー)のですが、softbankと異なり、固定回線(auひかり・au one net ADSL・ADSL one)とのセットで使うことは出来ません。
キャッシュバック率は最大5%
どれくらいキャッシュバックされるかというのは、もとの電気代(電気使用量)によって変わります。
電気代別 キャッシュバック率
ひと月の電気代 | キャッシュバック率 |
---|---|
~4,999円 | 1% |
5,000~7,999円 | 3% |
8,000円~ | 5% |
たとえば、毎月8,000円(300kWh)以上使っている家庭であれば、月々最低400円、年間7,500円ものキャッシュバックを受けることが出来ます。
一方、電気をあまり使わない単身世帯や共働き世帯の場合は月々数十円程度しか変わらず、目に見える変化とはなりません。
しかし、新電力のほとんどが電気をあまり使わない家庭ではおトクにならないという条件がある中で、多少なりとも電気代が安くなるというのはauでんきの大きなメリットといえます。
キャッシュバック先は au WALLETのみ
まずは気になるキャッシュがバック先ですが、KDDIによれば、キャッシュバック先として有効なのはau WALLET(auウォレット)のプリペイドあるいはクレジットカードのみ。
TカードやPontaカードなど、他社ポイントカードへチャージすることは出来ません。
また、キャッシュバックがなされるのは利用月の翌々月中となっています。4月利用分のポイント付与は6月中旬というように、やや間があいてからの付与になります。
au WALEET(auウォレット)とは、auの携帯・スマホ、タブレット、auひかりの契約が登録されたau IDを使ってお買い物をしたりポイントを貯めたりすることが出来る「auユーザー専用のプリペイドカード」です。クレジット機能の有無も選べ、auの利用料金の支払いも可能なカードとなっています。
au WALLET2つの注意点
au WALLETへのキャッシュバックには2つ押さえておくべき注意点があります。
①キャッシュバックはあくまでポイント
→現金振り込みなどの形で戻ってくるわけではありません。
②キャッシュバックは1回線のみ
→家族全員auの携帯・スマホを使っていても、au WALLETへキャッシュバックされるわけではありません。電気1契約に対し、キャッシュバック先となる携帯回線は1回線のみとなります。
auでんきは具体的にいくら安くなる?
○%のキャッシュバックと言われても、あまりピンとこないのが正直なところ。
そこで、本サイトを監修するコンサルタントが、<世帯人数別・いくら電気代が安くなるのか>をシミュレーションしてみました。
世帯・使用電力量別シミュレーション結果
世帯人数 | 使用電力量 | 年間の電気代 | キャッシュバック率 | 年間のおトク額 |
---|---|---|---|---|
1~2人暮らし | 120kWh | 38,823円 | 1% | 382円 |
3人暮らし | 300kWh | 99,450円 | 3%(夏・冬のみ5%) | 3,871円 |
4人暮らし | 400kWh | 141,601円 | 5% | 6,842円 |
電気代が高ければキャッシュバック率も高いため、世帯人数が多い家庭ほど年間のお得度も増します。 しかし、電気をあまり使わないご家庭でもほんの気持ち程度には安くなりますので、節約意識の高い方は手段の1つとして電力会社の変更は検討してみても良いのではないでしょうか。
キャッシュバックはあくまでポイント
毎月の電気料金に応じてキャッシュバック率が決まっているauでんきセット割ですが、このキャッシュバックは現金ではありません。すべてポイントとして付与されます。
さらに、電気料金の支払いを「au wallet クレジットカード」で行うと、電気代の支払い200円につき2ポイントもらえるので、電気代が8,000円の月は40+80=120ポイント貯めることが出来るということになります。
auでんきはアプリも一緒に使うべし!
さすがは携帯会社。auでんきはスマホアプリを活用すると、今のくらしを4倍も便利にしてくれます。
auでんきアプリで出来る4つのこと
・電気料金のチェックが簡単!
・電気の使い方を比較できる!
・省エネ方法を教えてくれる!
・紙の検針票がなくなる!
auでんきアプリとセットで使うと、スマホ上で電気料金を確認したり、使いすぎた時にはプッシュ通知で教えてくれたりと、これまでできなかった電気の使い方が出来るようになります。
さらに、「うちって使い過ぎ?」「無理なくできる節電方法はないの?」というような些細な疑問も無料で解消できるようになるので、使わない手はないといえます。
auでんきのデメリット
1人でも多くのauユーザーの皆さんにおすすめしたいauでんきですが、以下の3つのデメリットがあります。
1.解約金がかかる場合がある
auでんきは、利用開始日から1年以内に解約をすると解約違約金として2,000円+税がかかります。
違約金の金額自体は他の新電力会社と比べても平均的ですが、やはり余計なお金は払いたくないですよね…。
例外として、auでんき提供エリア外への引っ越しに伴う解約、2016年10月末までの解約の場合は発生しませんが、注意しておいて損はないと言えます。
2.KDDIに縛られる
auでんきのメリットの1つが「携帯・スマホとセットで電気を使えるようになること」。
しかしこれは裏を返せば、携帯キャリアも電気もKDDIに縛られ、特に携帯キャリアの乗り換えが面倒になるということにもなります。
KDDIにとってのメイン事業は通信です。やはり、携帯・スマホの契約数を確保していたいというのが本音といえます。
3.au walletユーザーでないと意味がない
auでんきをおトクに使うには欠かせないau WALLETですが、もともと使っていない方にとってはおトク度が実感しにくいポイントとなってしまうでしょう。
電気の乗り換えを機に使い始めてみるというのも1つの手ではありますが、ご自身のお金の使い方との相談も必要になってきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、auでんきの「でんきMプラン」のメリット・デメリットについて見てきました。
最後にもう一度、auでんきのポイントをおさらいしてみましょう。
・au WALLETを使って、全auユーザーの電気代がおトクに!
・支払った電気代はポイントとしてキャッシュバックされる!
・アプリと合わせると便利な電気!
auユーザーのみなさん、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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