湘南電力の評判・口コミ-地産地費と再生可能が魅力のプラン

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現在、電力会社を自由に選べる時代になりましたが、実際にはどの電力会社にすべきか迷う方も多いかと思います。湘南電力の料金は、ほかの電力会社プランに比べるとそれほど安くはないものの、 日本の自然や環境活動を支援できるという大きな特徴があります。

また、湘南電力では月間使用量が120KWｈ以下であっても東京電力のプランより安くなっています。

そんな湘南電力について、メリット・デメリットを含め、電力コンサルタントの筆者が解説します。

はじめて電力会社を検討される場合は、まずこちらをお読みください。
初めての方のでんき教室

１．湘南電力ってどんな会社？

湘南電力は地元湘南地区の企業の共同出資で2014年に設立された新しい電力会社です。家庭用電力には2016年10月から参入しています。

湘南電力の方針は、電力を地元神奈川県内で調達することです。 そして地球環境に負荷をかける火力発電や原子力発電から得られた電力は使わない、太陽光・風力・水力発電などいわゆる再生可能エネルギーに特化した電力会社なのです。

２．口コミ・評判

気になる湘南電力の評判・口コミはどうなんでしょうか？　会社がどんない良いことを強調しても、やはり消費者の評価が良くなければいけません。

湘南電力の口コミ・評判

・地域のサッカークラブ（湘南ベルマーレ）をサポートすることになるから契約しました（40歳代・女性）
・地産地消という湘南電力のコンセプトに共感しました。（50歳代・男性）
・電気代が安くなる見積もりを見て魅力を感じました。（60歳代・男性）
・知名度が低くてまだ実績が無いから心配です（30歳代・女性）
・申し込みがインターネットだけで電話や店頭で申し込めない（60歳代・女性）

「地元を応援できるのが嬉しい」という意見が多く、電気代がそこまで安くなったという印象はないのが実際の評判です。

３．湘南電力を選ぶメリット

では湘南電力のメリットを具体的に見てみましょう

メリット１：自然環境保護に取り組んでいる

湘南電力の特徴は、再生可能エネルギー使用への取り組みです。火力発電に使われる石油や石炭は化石燃料と呼ばれ、採掘し続ければいつか無くなると言われるエネルギーです。

また、燃やした際に排出されるCO2も地球温暖化を引き起こし、自然環境には良くありません。 そこで湘南電力は水力、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーを使用しています。さらに地域密着型の電力会社で、県内の発電所から電力を購入することを優先しています。

メリット２：地産地消を目指す電力会社

湘南電力のコンセプトは電力の地産地消です。そのため、神奈川県内の電力会社から電力を購入し、県内の消費者に販売します。2015年の地産率は30％でしたが2016年の見込みは49％と飛躍的にアップする計画です。

メリット3：地域貢献のサポート先を選べる

私たち消費者が支払った電気料金の１％は神奈川県内の地域貢献活動に寄付されます。

たとえばサッカークラブの「湘南ベルマーレ」を応援することや、県内で環境保全活動、防犯活動、美化活動を行っている団体を応援することに、神奈川県内で地域の振興（地盤産業育成、伝統行事の伝承など）を推進している団体を応援できます。 消費者は以上述べた3つの応援プランから自分が支援したいプログラムを選択できます。

例えば年間の電気料金が24万円（月に2万円）なら、その１％（2,400円）が支援プログラム（湘南ベルマーレの支援）に使われるのです。 自分達が支払った電気料金が地域支援になる事は実に気持ちがいいことでしょう。

４．湘南電力のデメリット

メリットだけでなくデメリットもちゃんと把握しておくことも大切です。ここでは湘南電力・プランBのデメリットも解説します。

デメリット１：供給エリアが神奈川県内のみである

湘南電力の供給エリアは神奈川県内に限定されます。もしも県外へ引っ越す場合は他の電力会社と再契約しなければなりません。

デメリット2：実績が他に比べて少ない

何といっても湘南電力は新しい会社であり、家庭向けの電力供給は2016年10月からであり、実績が乏しいと言うことです。しかし高圧電力の販売には実績があるので、全く新しい電力会社よりは安心できるといえます。

デメリット3：申し込みがインターネットのみ

これはデメリットと言うより時代の流れと言った方がいいかもしれません。後ほど説明しますが、申し込み方法がインターネットのみとなっています。

実際の店舗や、電話でオペレーターと話しながら疑問点を確認しつつ申し込みをしたいと考える人も多いかもしれませんが、インターネットのみの申し込みであることを事前に知っておきましょう。

５．湘南電力で料金をシミュレーションしてみた結果

本サイトを監修するコンサルタントが湘南電力の料金をシミュレーションして表にしてみたので、本当に安いのかどうか確認してみましょう！

世帯人数	アンペア	月間消費電力	年間の電気代	年間のおトク額
1～2人暮らし	30A	120kWh	38,088円	463円(得)
3人暮らし	50A	300kWh	100,793円	2,388円(得)
4人暮らし	60A	400kWh	136,241円	6,463円(得)

シミュレーションした結果、使用電気量が多い家庭では予想通り約4.7％安くなりますが、電気をあまり使わない一人暮らしの人、単身赴任の方の場合でも１％程度安くなるのは嬉しいですね。

（新電力は一般的に電気を多く使う家庭には優しく、使用量の少ない家庭には不利な料金システムになっていますが、湘南電力はどなたにも優しい料金体系をとっています。）

先ほどのデメリットの部分でも説明した通り、湘南電力・プランBは自然環境保全、地産地消費、地域支援が特徴ですので、劇的な安さ（10％以上の安さ）は期待しない方が良いかもしれません。

６．湘南電力への申し込み方法

自然環境保護や地域貢献に関心・意識が高い方は湘南電力に魅力を感じたかと思いますが、実際にはどのように申し込みをすればよいのでしょうか？電話や店舗で実際に電気メニューを確認したうえで申し込めるのでしょうか？詳しい申し込み方法を説明します。

○：インターネット申し込み
×：店頭申し込み
×：電話申し込み

実は湘南電力への申し込みは、インターネットからのみとなっています。電話や店舗などからは申し込みはできないので、よく考えてから申し込むようにしましょう。

違約金
新電力で違約金を取る電力会社もありますが、湘南電力では契約解除に関する違約金は発生しません

供給エリア
神奈川県内のみとなっています。

７．気になる疑問・質問

湘南電力に関するよくある質問や質問、噂などをまとめました。実際に湘南電力に直接問い合わせた上での回答なのでぜひ参考にしてみてください。

質問１：湘南電力は再生可能エネルギーを使っていると聞いていますが、具体的にどのような発電方式の電気を購入しているのですか？
回答１：2016年の計画でお話ししますと、総電力の49％を神奈川県内から調達し、その割合は太陽光が70％、水力が30％です。県外からの調達分51％についてはその構成は不明です。なお今後の計画として神奈川県内での調達率100％を目指しています。バイオマス発電も県内で計画中です。

質問2：電気代は本当に安くなるのでしょうか？電力会社によっては高くなる場合もあると聞いていて心配です。
回答2：現在の御契約にもよりますが、使用電力量が少なくても安くなります。具体的には湘南電力に問い合わせて見積もりを取ってみて下さい。見積もりを取る場合には現在お使いの電力会社請求書を提示できるようにして下さい。シミュレーションでは１～5％はお安くなります。

質問3：湘南電力の家庭用電力供給は2016年10月からで実績がありません。現在の契約会社に比べて停電の発生する確率が増えることはないでしょうか？
回答3：電気は従来の東京電力が所有する電気配線網を使って供給していますから、湘南電力に切り替えても停電の心配はありません。万一何らかのトラブルで湘南電力の電力が供給できなくなっても東京電力が肩代わりしてくれる仕組みになっています。湘南電力契約しても心配はありませんから安心して切り替えて下さい。

８．まとめ

いかがだったでしょうか？湘南電力はプランBをはじめとして、地域密着型を志向し、この自然環境を守っていこうとする電気プランであることがご理解いただけたのではないでしょうか？

もちろん電力会社の選び方において何を重要視するかは人それぞれです。地域貢献を優先するもよし、電気料金が大切と考えるのもよし、自然環境を保護したいと考えるのもいいし、脱原発を選定基準にするのもいいのではないでしょうか。

ただし電力自由化による恩恵は金額面の安さだけでなく、その発電方式も選択できるようになった琴も消費者にとっては望ましい方向だと言えるでしょう。自然環境や地域おこし活性化、地産地消に興味のある方にとっては、湘南電力のプランは十分検討の価値があると思います。