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【楽天】2017年を見据える?提携先は意外な相手
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2016年4月から始まる電力小売り自由化に向けて、少しユニークな動きを見せている楽天。 大手電力会社ではなく、意外な会社との提携を進めています。
プロパンガスのクレックス
楽天は2015年7月、千葉県を拠点としプロパンガスを販売する「クレックス」と業務提携をすると発表しました。 クレックスは東日本を中心に25万件の顧客を持ったガス会社です。本社は千葉でありながら、主要拠点を宮城に2つ、青森に1つ、北海道に1つと北海道・東北圏に構えています。 東北地方と楽天、といえばプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス。 ここになにか関係がありそうです。
クレアールエナジー株式会社
さらにクレックスは、小売り電気事業の専門としてクレアールという子会社を設立しました。 クレックスによればこの会社は
2017年の都市ガス小売り全面自由化に鑑み、その前段として2016年の電気小売り事業を進め、クレックスのLPガス顧客に対して電力・ガスの両翼でサービスを提供していくための会社である
という位置づけにあるといいます。
両社のメリットは?
では、両社のメリットはどんなものがあるのでしょうか。
楽天側のメリット
楽天にとってのメリットは、なんといってもサービス拡大を図れることです。 自由化の進んでいるプロパン会社のノウハウを取り入れることで、今後拡大するエネルギー自由化市場でイチ早く「楽天スーパーポイント」や「楽天市場」と組み合わせた新たなサービスを打ち出すことが出来るようになります。 また楽天はクレックスの子会社「クレアール」に35%出資しており、2017年の都市ガス自由化の時に他者を一気に引き離すことが予測されています。
クレックス側のメリット
クレックスにとってのメリットはやはり、楽天のブランド力が生かせるという点です。 楽天サイトの会員数は2015年3月末の時点で延べ9977万人と、日本国内で知らない人はいないくらいの大きなインターネット企業です。 さらに、プロ野球チームの「楽天」は本拠地が仙台にあり、ファーム(二軍)も隣県でゲームをしていることから東北地方の人にとってなじみ深い企業でもあります。 そのため、楽天と提携することで新規市場の開拓、その市場での顧客獲得と、業績を一気に拡大することが期待されます。
気になる今後の動き
経済圏・サービス領域の拡大を進める楽天、インフラ会社としてのノウハウ・顧客との接点をもつクレックス。両社はこの強みを生かし、エネルギーの自由化が進む中で他社との差別化やパートナーシップを敷いた事業戦略を展開していくことになります。
楽天はこれまでにも、サンクスとRカードを提携するなど、あえて業界トップではない会社と提携してマーケットを築いてきました。 今後の楽天の動きから目が離せません。
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