家庭にオススメな電気

【首都圏】電力自由化で電気代をお得にする3つのポイント

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【首都圏】電力自由化で電気代をお得にする3つのポイント

2016年4月から始まる電力自由化が迫り、東京ガスやソフトバンク、KDDIの電気プランに関するCMを見ない日はありません。 ところで、どこの電気会社が安いのかはなんとなくわかっても、ご自身にとって最適な電気会社の選び方ってご存知でしたか? より電気代をお得にするためにおさえておきたいポイントをご紹介します。

首都圏で有力な電力会社は10社

東京電力を筆頭に、多数の会社がひしめく首都圏ですが、有力といえる会社を厳選すると以下の10社と言えそうです。(独自調査より)

  1. 東京電力
  2. ソフトバンク
  3. KDDI
  4. 東京ガス
  5. JXエネルギー(ENEOSでんき)
  6. 東燃ゼネラル石油
  7. ジュピターテレコム
  8. 東急パワーサプライ
  9. H.I.S.
  10. イーレックス

・・・とはいえ、生活スタイルや契約変更に際して重視する点は一人一人違うはず。どんなポイントに絞って選んでいけばよいでしょうか。

電気はどれくらい使いますか?

なによりもおさえておきたいのは、ご自身が使う電気の使用量。契約するプランによって、電気を使えば使うほどお得になったり、反対にあまり使わないのに余計なお金がかかってしまったりということがあります。電力会社の切り替えにより損をしないためにも、そしてなによりお得にするためにも、電気の使用量は先に知っておきたいところです。

使用量が多いならENEOS

そのうえで、電気使用量が多いならまずはENEOSでんき、加えてauでんきがおすすめ。特にENEOSでんきは、1か月の平均電気使用量が300kWh以上の場合、年間1万~2万円お得になることが見込めます。

ENEOSでんきでは、多くの電気を使った場合(300kWh以上)の料金単価が東京電力のプラン比-14%引きと、非常に安く設定されています。この料金は、ENEOSでんきを提供するJXエネルギーにとっても「利益を出せるギリギリの料金」ということで、強気の価格設定により他社を大きく引き離していると言えるでしょう。

ENEOSでんきについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。→「ENEOSでんき」でトクをする人に共通する3つの特徴とは

一方auでんきは、もともとauのサービスを利用している人のみが対象となってしまうのですが、毎月の電気料金に応じたキャッシュバックを用意しています。電気代が高いほど還元率も高いため、こちらも電気使用量が多い人ほどお得になるといえます。 ENEOSには及びませんが、年間1万円前後お得になることが見込めますので、auユーザーであればぜひ視野に入れておいてほしいところです。

使用量が少ないならH.I.S.

反対に、普段そこまで多く電気を使わない、ということが分かっている方は、H.I.S(HTBエナジー)がおすすめ。現在の東京電力の電気料金から5%引きするという、これ以上ないほどシンプルな料金設定をしています。そのため、20A,30Aなど、もとの契約容量が小さい家庭でも電気代を安くできる、貴重な会社と言えます。 大々的に宣伝している会社ではないのですが、すでにハウステンボス内で自社発電を行っているなど経験値があり、さらに今後旅行商品とのセット割も検討中。 学生、若手社会人など、お金が足りないのにお得な電力会社が全然ない!と考えている方は、H.I.Sの電気プランが堅いでしょう。

電気以外とのセット割を使いますか?

ソフトバンクやKDDI,ジュピターテレコムは、自社の通信サービスを利用することを前提に料金を抑えたプランを用意しています。 一人暮らしから電気使用量が多い家庭まで、細かく対象を分けた料金設定をしているので、もともと各社の通信サービスを利用していたという方は、電気と携帯/スマホの契約を一括化できてなおかつお得になるセット割が便利です。

お使いのキャリアでこんなにお得

毎月の電気使用量を問わず、ソフトバンクの携帯・スマホを利用している方はソフトバンクでんき、KDDIの携帯・スマホを利用している方はauでんきにするとお得です。

ソフトバンクは、実は元の電気料金は東京電力と全く同じ。そのぶん、「おうち割」と称して毎月の電気料金から100~300円ほど引いてくれる割引があります(割引額は契約プランによって異なります)。一家庭あたり、最低1,200円はお得になります。

一方のauはというと、こちらも元の電気料金は東京電力と同じ。こちらは、毎月の電気料金に対してau WALLETプリペイドカードへキャッシュバックがなされます。 ソフトバンクとの違いは、プラン別ではなく、毎月の料金別にお得度が決まるということ。夏や冬など、電気使用量が多くなりがちな季節はキャッシュバックの額が大きくなるのでうれしいですね。

最後に、注意点を1つ。〈電気+通信〉はどちらも、現代人にとって非常に大きなインフラです。片方だけ解約したいとなった場合はこれまでよりも手続きが面倒になる可能性があるため、携帯会社の変更を検討している方は電気の契約を一度待つことをお勧めします。

電気とガスでこんなにお得

公式キャラクター「ぱっちょくん」のおしりがネット上で話題になっている東京ガスは、電気とガスを両方東京ガスに契約すると基本料金を-270円割引にするというプランを発表しています。さらに電気代1,000円につき15ポイントものぱっちょポイントが付与されるという、メリットだらけのセット割引となっており、電力自由化前の時点ですでに5万件もの申し込みがされています。

その他の条件にあった会社は?

電気の使用量やセット以外にも、電力会社を選ぶために知っておきたいポイントは2つ。

契約期間の縛りがない

ここまでで紹介した新参入会社は、東京ガスを除くすべての会社が1年契約や2年契約を前提としており、場合によっては解約するためにも余計なお金がかかってしまうことがあります。 そんな不安を回避できるのが、東燃ゼネラル石油のmyでんき。自社で発電した電気を売っているため、基本料金・電力量料金ともに東京電力より3~6%安くなっているのが特徴です。 「最も安いわけではないけれど、適度に安くて、変更も自由な会社」という立ち位置でじわじわと契約数を伸ばしています。

特定の公共交通機関を使っている

東急パワーサプライは、東急沿線ユーザーを対象にポイントサービスを充実させています。特に、定期券購入時の優遇サービスは他の電力会社には出来ないサービスとして注目を浴びています。 電気料金自体が大幅に安くなるわけではありませんが、単身者でもお得に電気を使える会社の1つが東急パワーサプライです。

まとめ

いかがでしたか? 非常に多くの会社が参入しているとは言いながら、どこの会社がどんな強みを持っているかをまとめてみると、意外と3つくらいのパターンでしかなかったりします。 今回は、それぞれのポイントから見た最もおすすめな会社のみをご紹介しました。 今後の電気会社の比較・検討に役立てれば幸いです。

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