家庭にオススメな電気
契約変更前に押さえておきたい、「スマート契約」ってなに?
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東京電力やソフトバンクが発表しているプランの一部で採用されている「スマート契約」をご存知でしょうか。
スマート契約は電気を多く使う家庭向けのプランで多く使われています。
家計を大きく左右する電気料金を安くするために、押さえておきたい新しい契約のカタチについて解説します。
スマート契約とは
スマート契約とは、一言でいえばピーク電力に基づいて電気料金を決める契約です。
ピーク電力
ピーク電力というのは、実際に使った電力量を毎日30分ごとに記録し、それをもとに割り出した月間の電気使用の最大値(つまりピーク値)です。電力自由化で注目されるスマートメーターって何??の導入により可能になった、新しい電力使用量の算出の仕方といえます。
現在、電力自由化に伴ってスマートメーターの普及が進んでいるため、今後需要が高まるものと見られています。
電気料金の決め方
電気料金は通常、「基本料金」と「電力量料金」の合計として決まります。基本料金は毎月最低限かかる料金、電力量料金は使った分だけかかる料金をさします。
スマート契約により変わるのは、このうち基本料金のほうです。
じゃあ、今の基本料金ってどうなってるの?
今支払っている電気代の基本料金は、契約しているアンペア数で変わります。これをブレーカー契約といい、アンペア数が大きくなればなるほど基本料金が高くなり、そのぶん一度に使える電気の量が増えていく仕組みになっています。アンペア数は電気代の明細や家についているブレーカーに記載されています。
スマート契約はどうやって基本料金を決めるの?
スマート契約では、過去の電気使用データからピーク電力を算出することで基本料金が決定します。スマートメーターで計測した過去1年間のピーク電力(30分で使った電力量の最大値:kWh)のうち、最も大きい値を契約電力と定め、その値に基づいて基本料金を定めます。
最も電気代が高くなるのは1,2月なので、1,2月に一度に多くの家電を使わないよう工夫して生活をすれば、基本料金を下げることができます。
ピーク電力は30分ごとに算出されるものなので、ドライヤーや電子レンジなどを同時に使ったとしても30分間継続使用しなければ影響はありません。
スマート契約のメリット
スマート契約では、消費電力の多い電化製品を一気に稼働し使い続けるというようなことをしなければ電気料金を下げることができます。基本料金が変動するという分かりにくさが課題ですが、裏を返せば電気を使わない月の無駄なお金が削減できるということにもなります。
一人暮らしで初めから多く使っていないという方にはお得感のないものとなってしまいますので注意が必要です。
最後に
スマート契約は、発展途上の契約方法です。そのため、知らない人がほとんどですし、どれくらいお得になるというかというのが見えづらいというデメリットがあります。
しかし、使う電力量が大きい家庭であれば、少しの工夫で年間の電気代を大幅に安くすることができます。
電気代が結構高くついてしまうなとお考えの方であれば、ソフトバンクでんきのバリュープラン、東京電力のスタンダードXまたはプレミアムプランといった電気プランは有力なプランになるでしょう。
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