家庭にオススメな電気
【東京電力VS中部電力】エリアを越えた2社の料金を徹底比較!
この記事は約5分で読めます。
2,262 views
電力自由化により、大手電力会社は他の地域でも電力を売ることが可能になりました。 そこにあやかったのが、東京電力と中部電力。お互いに相手の地域に住む方向けのプランを発表し、顧客獲得争いの真っただ中にいます。 では、両社はどんなプランを発表し、結局どちらにすればお得なのでしょうか。
東京エリア
まずは東京エリアから見ていきましょう。中部電力が東京エリア向けに発表したのは、カテエネプランというプランです。残念ながらすべての家庭が対象になるものではなく、現在の契約が50A・60Aまたは8kVA以上の方のみとなっています。単身者はもちろん、一般家庭もその対象には入らず、電気使用量がかなり多い家庭向けのものとなっているようです。 カテエネプラン詳細はこちら
電気料金の決め方
実際どちらの会社がお得なのか、を見ていく前に、電気料金の求め方を簡単に確認しておきましょう。 電気料金は通常、基本料金と電力量料金という2つの値を用いて計算されます。基本料金は毎月必ず発生する料金、電力量料金は実際に使った分だけ支払う料金です。基本料金がうんと安い代わりに電力量料金がやや高めのプラン、反対に基本料金が高い分電力量料金は安いプランなどがあるため、私たちは自分にあったプランの見極めが必要となります。
カテエネプランは、あまりお得ではない?
さきほどご紹介したように、中部電力が東京エリア向けに発表したカテエネプランは、電気使用量の多い家庭を対象としています。 東京電力はプランの種類が豊富なので、オーソドックスな料金体系である①スタンダードプランの50A、②60A、東京電力が新たに展開する使用量の多い家庭向けプランの③プレミアムプランの3つの電気プランから料金を計算してみました。
東京電力
スタンダード(50A) |
東京電力
スタンダード(60A) |
東京電力
プレミアムプラン |
中部電力
カテエネプラン |
|
---|---|---|---|---|
①基本料金 | 1,404円 | 1,684.8円 | 1,872円 | 1,201.20円 |
②400kWh使用時 | 10,022円 | 10,022円 | 9,700円 | 11,084円 |
③600kWh使用時 | 16,026円 | 16,026円 | 15,508円 | 16,626円 |
月額①+③ | 17,430円 | 17,710.8円 | 最安
17,380円 |
最高
17,827円 |
(プレミアムプランの基本料金はピーク電力を3kWと仮定) 今回比較した東京電力の大型利用向けプランを見ると、最も安いのは東京電力 プレミアムプラン、最も高いのはカテエネプランという結果になりました。 この結果から、首都圏に住んでいる人が中部電力に乗り換えても、お得にはならない可能性が高いことが分かりました。
中部エリア
反対に、中部エリアに住んでいる人が東京電力のプランを検討した場合はどうなるでしょうか。
実は、全く同じ料金になります。
東京電力が中部エリアを対象に発表したプランは、スタンダードプランとプレミアムプランの2つ。料金設定は首都圏向けに打ち出したものと全く同じですので、ここでは省きます。 全く同じ料金になるのであれば、どんな基準で選べばいいのでしょうか。
料金だけではなくサービスに着目!
もしもこの2社で迷うなら、サービスで選ぶことをおすすめします。 中部電力のプランにする場合、普段の電気の使い方によってプランは変わるのですが、どのプランにしても「カテエネポイント」を貯めることが出来ます。また、対象者が限られてしまいますが、契約容量が40~60Aまたは6kVAの「おトクプラン」では全員月々100円引きとなるの魅力と言えるのではないでしょうか。 一方東京電力のプランに契約すると、TポイントやPontaポイントに変換可能なポイントが貯まります。これは契約プランを問わず、電気代1,000円ごとに5ポイント貯まるものとなっているので、もともと電気使用量の少ない家庭でもお得になりやすいものと言えます。
電気使用量が平均的で、毎月の割引を重視する家庭は中部電力。電気使用量は少ないけれど、ポイントサービスを利用して得したいという方は東京電力。 一概にどちらがいいとは言い難いのですが、どんなサービスがあるとうれしいかを考えると最適なプランを選ぶことが出来るでしょう。
まとめ
東京電力と中部電力のプランについて、なんとなく違いを理解することは出来ましたでしょうか。 新しく参入する会社のプランを検討する際には、料金はもちろんですが、ご自身が今どれだけ電気を使っていて、どんなサービスがあるとお得になるかという点をよく見ることをおすすめします。
あなたにオススメ
-
HTBエナジー・たのしいでんき(北海道かにプラン)の評判・口コミ
「一律5%OFF」というスタンダードなプランだけ見ていると、HTBエナジーの電力プランは見過ごしてしまうかもしれません。しかしHTBエナジー...6,327 views
-
【完全版】auでんきで本当に全auユーザーがお得になるのか?
携帯電話大手のKDDIが、沖縄を除くすべての地域で使える新電力・「auでんき」を発表しました。 実はこのauでんき、auの携帯・スマホをお持ちの...5,770 views
-
【ヤマダのでんき】ヤマダ電機が電力自由化のワケとは?
家電販売を主とするヤマダ電機が、2016年6月15日より電力自由化に参戦! 5月23日より申し込みが可能になる、電気屋さんの新電力について解説い...2,845 views
-
スマ電に気になる疑問をぶつけてみた
最近メディアでも話題の「スーパーで買える電気」、スマ電。でも実際のところ、スーパーで電気が買えるってどういうことなんだろう? そんなわけ...2,868 views
-
【TOKAIでんき】東京電力と提携、セット割&ポイントサービスをもって首都圏へ参戦
東海地方でLPガスの販売事業を行うTOKAIが、TEPCO(東京電力)と業務提携。2016年4月より家庭向け電力自由化に参戦し、事業をさらに広げていきます...3,148 views