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【関西電力】今、絶対に契約変更しないほうがいいたった1つの理由
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2016年4月から始まる電力自由化。大手電力会社をはじめ、多くの会社が現在の電気料金よりも安くなるプランを発表しています。その中で、なぜかお得さに欠けるプランの発表のみにとどまっているのが関西電力。
実は、その裏にはある理由がありました。
関西電力が発表しているプランとは
電力自由化を目前に控えた3月現在、関西電力が打ち出しているプランは「eスマート10」というプランです。22時~8時の10時間の電気代をほかの時間に比べ格安にするというプランなのですが、基本料金が1,188円と高めに設定されている(従来の契約の場合は373.73円)ため、もともと電気をよく使う人の中でも、夜の使用が多いという、かなり絞られたユーザーしかお得にならないことが指摘されています。
【関西電力】お得感に欠ける電気プラン?eスマート10
関電の勝負は5月以降、の予定だった
しかし、関西電力にはある事情がありました。
それは、春以降に行われる高浜原発の再稼働。
2月26日の定例会見において八木社長は5月1日に電気料金値下げを実施する方針を発表しました。
具体的な金額やプラン内容に関しては発表されていないものの、「2度にわたる電気料金値上げでお客様にかけてきた負担を軽減したい」、「(今回の値下げは)原発稼働によるメリットを還元するもので、4月の電力自由化とは関係ない」と言及しました。
予定は白紙!値下げを断念
5月に照準を合わせていた関西電力にとってみれば、まさに青天の霹靂。
3月9日、大津地裁による高浜原発3号機の運転停止を命じる仮処分が下されました。
裁判所の決定で運転中の原発が停止するのは初めてのこと。関西電力はこの処分の取り消しを求めて異議申し立てをする方向ですが、裁判所の決定が覆らない限り原発を稼働させることができず、5月を予定していた電気料金の値下げも断念せざるを得ない状況になってしまいました。
これからの動きは?
5月の値下げを目標に進めていた関西電力の原発再始動は、ほぼ白紙に戻りました。
これは関西電力のみならず、関電の新プラン発表を待ってから料金見直しをすることを示唆していたケイ・オプティコムや大阪ガスなどにも影響が出ます。
関西地域の価格競争はこれからどうなっていくのか。関西電力の動きを見ていた他社はどんな動きを見せていくのか。
関西電力の値下げが白紙になった今、関西地域の電力会社がどんなプランを発表するかわからなくなりました。現時点で最も安いプランよりもさらに安いプランが出てくる可能性もあります。
今後の各社の発表を待つためにも、今は絶対に契約変更をしないほうがいいでしょう。
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